2012年1月22日日曜日

中世のペストは現代のペストと何が違うのか

このエントリーを含むはてなブックマーク


ペストは中世ヨーロッパで黒死病として恐れられ猛威をふるいました。
ヨーロッパの全人口の半分がやられ死んだとも伝えられています。
黒死病で死んだ人々の遺骸はまとめて様々な場所に埋められているため彼らの骨や歯からその当時ペスト菌のDNA断片を取り出す事ができます。
最近急速に進歩しているリバースジェネティクスを使う事で(スペイン風邪のインフルエザウィルスの再現は記憶に新しいですね)当時のペスト菌を調べたところ。ほとんど現代のペスト菌と変わらないとの事です。ではなにが当時と今とではちがうのでしょうか?

ペスト菌自体は当時とほとんど変わっていないようです。
ただ、衛生環境が大幅に良くなったという事らしいです。
なんか面白いですね、衛生環境が良くなると以前は脅威だったペスト菌の大量感染がなくなるとは。(媒介者はネズミおよび付着するノミだったようで、現在ではネズミをみかけることはほとんどありませんから当然なのでしょうが)

もちろん、免疫的にペストに弱い人々が淘汰されたことも原因です。
良く言われることは、病原菌・ウィルスが理由で人類が滅亡することはないと、人類の多様性はそういった感染症を乗り越えることができるということです。

HIVすら、耐性を持つ人々がいます。


The Black Death pandemic swept across Europe in the mid-14th century killing about half the population. It was caused by a bacterium called Yersinia pestis. This strain of bacteria is still around today, but intriguingly it causes far fewer deaths. To find out why, researchers reconstructed a medieval Yersinia pestis genome -- and compared it to the genomes of contemporary strains. The team, led by German scientist Johannes Krause, made use of recent technological advances in DNA recovery and analysis to examine DNA from the skeletons of four individuals buried in East Smithfield in London, a well-known medieval burial site for victims of the Black Death.
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly


Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

0 件のコメント :

コメントを投稿