2013年5月31日金曜日

科学者と経済

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科学者は象牙の塔にこもってシコシコと自分の世界で研究している。
というのは典型的なイメージでしょう。

でも実は、世界の政治経済状態は非常に大きな影響を研究業界に与えるのです。

例えば、ネイチャーなどでもたまに特集されていますが、ブッシュ政権の時に基礎研究業界が軽視され大幅な研究費の削減が迫られました。(これはイラク戦争によって財源が厳しくなったことが原因です。)

日本でも、事業仕分けなどがありました。(これはパフォーマンスであって政策的には全く意味はありませんでした。逆に蓮舫さんに取り上げられたスパコンなどは焼け太りしました。)

また、政策のみならず経済状態はより大きな影響を与えます。リーマンショック後には大きな補正予算が世界中で組まれたため、研究業界は軽くバブルでした。大型装置が飛ぶように売れた事でしょう。

中長期では、不景気は国の財政状態を蝕むため、シンガポールなどでは、基礎研究を重視する姿勢は全く見られなくなり、当初とは全く異なる方向に進んでしまいました。

このように経済知識はこれからの科学者にとっては重要なリテラシーになると思います。



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