2014年5月20日火曜日

若手にもっとチャンスを

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この前書いた、「理研の任期制PIの苦闘」
での反応見てて、文章書くのは難しいんだなと思った。

まず、私は「実力主義」礼賛派なので5年も期間があって何にも軌道に乗せていないPIが多額の経費がかかる研究室を主催するべきじゃないという考えには基本的に賛成。


でも、科学の世界からそういった人を退場させるような現状はおかしいと思ってるわけです。(せめて、理研以外に出て行く場所、1研究員として研究できる場ぐらいあってもよいんじゃないかと)

でも、現状はそうじゃない。それは結構残酷だろうと。
そんな話をたまに聞くとなんか殺伐としちゃいますよね。

サイエンスの質向上という観点で言えば、日本のアカデミアの問題点は結局、新陳代謝がものすごく悪いという点だろう。
上が詰まっていて、若手が上がっていけない。

定年が65歳まで伸びた結果、教授が出て行かないという結果になっている。すでにだぶついた中年研究者が大勢いるため、まずこの層をなんとかせねばならず、若手にはチャンスがまわってこないという結果になっている。

まぁ、日本の人口動態の悪化とともに、ポスドク1万人計画の後遺症というダブルパンチが効きまくってるわけですが。

今の若手ってものすごい淘汰圧力に負けずにサイエンスやってる人が多いので、めちゃめちゃ優秀ですよ。ぼくらが大学生だった頃の大学教授って、プレゼン下手、英語喋れない。みたいな人ざらにいたけども、今の助教やポスドクってプレゼンがうまくて英語ペラペラがデフォルトなわけで、そういう表面的なスペックだけ見ても優秀です。

もったいないよ!
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