2016年4月11日月曜日

小野薬品のオプジーボがすごいのは知っていたけど

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小野薬品のオプジーボはこれまでの抗がん剤とは全く異なるメカニズムでがんに効くと話題のものです。メカニズムうんぬんは興味があって知っていたのですが、今日の決算で来期の売上見通しを出していたのですが、1260億だそうです。今期は上方修正して210億円売れたそうなので,来期はその6倍ということでした。すさまじいですね。



問題は、このオプジーボ、薬価がめちゃくちゃ高いらしい。
20mg/瓶が150,200円、100mg/瓶が729,849円。

しかも打ち続けないといけないらしく、1年で一人3000万円かかるといわれているらしい。

日本の皆保険制度では、治療者が毎月支払う額は決まっていて、10万円以下とかそんなんだったと思うんだけど、つまり、残りは国民負担ということになるわけですよね。
(オプジーボまで保険適用される日本において、民間の疾病保険に入る意味はないとおもうよね)

オプジーボがすごそうなのはその適用範囲がガンガン広がっている。
メカニズムからいってそりゃそうなんだろうけど、素人考えでも、ありとあらゆるがんに効きそうだと思う。
実際に、様々ながんで適用拡大をねらったパイプラインが動いている。
https://www.ono.co.jp/jpnw/ir/pdf/k_setsumei/160202.pdf

この薬価で、莫大な患者数となるとそら恐ろしいことになりそうな予感。
皆保険制度が崩壊するよね。
毎年のがん死亡者数って30~40万人(2013年統計)、新たに診断された癌は85万例(2011年統計)らしい。
http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html

その内10万人がオプジーボ使うとしたら、3兆円だよ。
85万人が使ったら、25兆円って。

国家破綻レベルだよね。
まぁ普通に考えると薬価を劇的に下げられるという未来が予想されるけれども。






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